第69回 常に感染の危機と向き合う スタンダードプリコーション

 一昨年から急激に広まった新型コロナウィルスの感染拡大によって、私たちの生活内で「感染予防」という言葉が一般的になりました。
インフルエンザやウィルス性の風邪など、流行る時期には気をつけていたことも、今では「withコロナ」として感染対策が生活の一部となっているかと思います。
 しかし私たち歯科医師は、そのはるか前からウィルスと向き合い、感染対策を通常業務に取り入れてきました。
なかでも「スタンダードプリコーション」という考えが医療従事者として大切であるとの思いから、みかりば・小幡歯科医院では、これを取り入れ感染対策しています。
今回はこの「スタンダードプリコーション」についてお話します。

スタンダードプリコーションとは?

 「スタンダードプリコーション」とは直訳すると「標準予防策」といい、これは「すべての人は感染症をもっている」と仮定して、常に感染対策を怠らないという考えです。
血液や唾液といった体液や、傷のある皮膚や粘膜といった、人の汗以外の生体物質を、感染症の有無に関係無く、感染の危険性があるものとして取り扱い、患者さまやスタッフを守るものとして医療現場において非常に大切な感染対策です。
 特に歯科医院は、患者さまのお口の中の治療で、唾液や血液に触れることが多い医療現場です。
患者さまことにグローブや治療器具などを交換、使用した器具のアルコール消毒やオートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)での滅菌などは必須の感染予防となります。

当院でのスタンダードプリコーション

 みかりば・小幡歯科医院ではスタンダードプリコーションの考えのもと、徹底した感染対策を行っています。
紙コップやエプロン、グローブ、マスクといったディスポーザブル製品、使用した器具のアルコール、オートクレーブを用いた滅菌・消毒。
歯を削る際に使用するエアータービンなどの手用器具も、専用のオートクレーブで滅菌して使用しています。
 新型コロナウィルス感染拡大後は、院内の換気や、来院される患者さまへの検温・アルコール消毒など、今まで以上に感染対策を徹底してきました。
 このように患者さまにもご協力を頂きながら、みかりば・小幡歯科医院では今まで一切の院内感染は起こしていません。
これからも患者さまが安心してご来院してもらえるよう続けて参ります。