第76回 新生活に新しい歯ブラシを

  桜も満開となり、街中もすっかり春の装いになりました。
4月は新生活をスタートする方も多くいらっしゃるでしょう。
ぜひお口のケアも新たな歯ブラシで、晴れやかな気分を感じて頂けたらと思います。
歯ブラシには適切な交換時期があります。使い古した歯ブラシでは、不潔になりやすく、歯のお掃除も効率的に行えません。
 そこで今回は歯ブラシの交換時期の目安や、ご自身に合った歯ブラシの選び方などお話ししたいと思います。

歯ブラシの適切な交換時期

 歯ブラシは形状や毛の質、並び方で効率的に歯のお掃除ができるようになっています。
使っているうちに毛が開いてしまったり、ブラシのコシが柔らかくなってしまうと、歯の汚れをうまく除去できなくなってしまいます。
よく言われるのは、歯ブラシを裏側から見た時に、柄からブラシがはみ出て見えるくらいブラシが開いている歯ブラシは交換の時期と言われています。
新しい歯ブラシは効率的に汚れを取るため、ブラシは中心寄りになるよう植毛されています。それが外側に開いているブラシは、毛が柔らかくなってコシがなく、汚れに対してただ撫でるような形でブラッシングするため、うまく汚れを取ることができません。
また歯と歯の間や、歯と歯肉の間(いわゆる歯周ポケットと言われる箇所)などの細かい部分の汚れにブラシが届きにくく、お掃除が不十分となってしまいます。
 力を込めてゴシゴシとブラッシングしてしまう方は、このような歯ブラシになりやすくなってしまうので、ご注意ください。
見た感じブラシが開き切っていないように見えても、毛のコシが無くなっている場合もあるので、1日3回ブラッシングしている歯ブラシの使用期間は約1ヶ月と考えてください。

ご自身に歯ブラシ選びを

 人それぞれお口の状態は違います。
ご自身のお口の状態にあった歯ブラシを選ぶことで、より効率的にブラッシングを行うことができます。
例えば、歯並びの悪い方はヘッドが小さめの歯ブラシを使うことで、歯ブラシが届きづらい箇所のお掃除がしやすくなりますし、歯周病を患っている方は、毛先が細く柔らかい歯ブラシで、歯周ポケットのケアがしやすくなります。
ぜひ医院のスタッフにご相談いただき、ご自身に合った歯ブラシをお選びください。
 日々使う歯ブラシは、口腔ケアの大切なパートナーです。
正しい歯ブラシで、気持ちよいお口でお過ごしください。