第36 回 保険治療で使われる金属

人の噛む力(咬合力)は、約大人1人分の重さがかかっていて。人によっては100kg を超えると言われています。
その咬合力に耐えられる素材として虫歯治療に使えるものは金属以外ありませんでした。しかし近年になってハイブリッドセラミックスやジルコニアといった金属に変わる素材も開発されて、白くて目立たない被せ物で治療することも可能になっています。

保険治療で使われる金属

金属の被せ物の写真
現在の保険治療で使われる金属は「金12%、
パラジウム20%」に定められています。
このパラジウムという金属は、車の触媒などに使われているもので、実は若干の毒性もあり体内での使用は禁止している国もあります。
金属特有の粘り強さという利点もありますが、金属アレルギーの誘発や悪化、時間が経つと黒く変色してしまい、お口の中で黒く目立ってしまうことがあります。

目立ちにくい!白い⻭の被せ物

白い歯のイメージの写真
そこでジルコニアやハイブリッドセラミックスを使った白い被せ物の治療がいま注目されています。
ジルコニアは非常に硬くダイヤモンドの代替品として装飾品に多く使われています。さらに歯科治療用として人の咬合力に耐えられるよう硬いだけではなく、粘りを強くしたものを使います。
金属アレルギー無く、ご自身の歯の色に近い白さで治療箇所を目立たなくすることができます。
しかし保険診療外での治療になりますので、治療費が高価になることがデメリットでもあります。

そこでハイブリッドセラミックスという自由診療でもジルコニアより安価で白い被せ物をつかって治療することができます。
治療する歯の部位や、条件によっては保険治療も可能ですので、スタッフへご相談ください。