第39 回 ⻭科医院の衛生管理
⻭科医院の衛生管理
数年前。週刊誌に衝撃的な記事が掲載されました。
それは「約半数の歯科医療機関では患者のお口に入る治療器具(歯を削るいわゆるハンドピースと呼ばれる機具)が患者ごとに滅菌されずに使いまわされている」が使い回しされている」といった内容のもので、読まれた患者様は不安に思われた方もいらっしゃったでしょう。
それは「約半数の歯科医療機関では患者のお口に入る治療器具(歯を削るいわゆるハンドピースと呼ばれる機具)が患者ごとに滅菌されずに使いまわされている」が使い回しされている」といった内容のもので、読まれた患者様は不安に思われた方もいらっしゃったでしょう。
多くの歯科医院で患者様のお口を見るミラーやピンセットなどのほとんどは滅菌されており、使い捨てできるディスポーザブルのものもあります。
しかし歯を削るハンドピース類は非常に高価で数多く所有することが難しいのが現状なのだと思います。
滅菌の⽅方法
この記事が最初に掲載されたのが2014年、この時、患者様ごとにハンドピースを交換していた歯科医院はわずか3割。その後2017年に改めて調査した結果、52%まで上昇していました。
やはり記事の影響で患者様方の不安が影響して、歯科医院の衛生管理が徹底されてきているのだと感じます。
一般的に器具の滅菌にはオートクレーブが使われます。
これは蒸気を使った高圧な釜に器具を入れて滅菌するものです。
このオートクレーブを使うことで感染症の元になる細菌はほとんど滅菌されますが、感染力の
強い細菌などには、さらに専用の薬液で殺菌してから、オートクレーブに入れることもありま
す。
これは蒸気を使った高圧な釜に器具を入れて滅菌するものです。
このオートクレーブを使うことで感染症の元になる細菌はほとんど滅菌されますが、感染力の
強い細菌などには、さらに専用の薬液で殺菌してから、オートクレーブに入れることもありま
す。
今回の記事にあったようなハンドピース類は高価で所有数の少ない医院でも、専用のオートクレーブなどを使い、効率よく滅菌と使用を繰り返すことで、ハンドピースの交換を患者様ごとに行うこともできます。
当院も日々多くの患者様が来院されますので、1日に何度もスタッフが滅菌することで、患者様に少しでも安心して治療に専念していただけるように心がけています。