第31回 治療中断がよくない理由

お口の健康維持の為に治療は最後まで継続しましょう!

ダメと言っている歯科医のイラスト

人生100年時代!100歳まで20本の歯を!

「治療の中断」は私たち歯科医院が患者さんに一番避けていただきたい事です!
治療の途中ですから完治していません。加えて治っていない状態で放置しておくとそこから新たな病気が発症する危険性が高まります。その為、場合によっては最初に受診した時よりもお口の健康状態が悪化してしまう場合もあります。

厚生労働省と日本歯科医師会が80歳になっても歯を20本以上残す「8020(はちまるにいまる)」運動。達成率は50%を超えていますが、(日本歯科医師会調べ)みかりば・小幡歯科医院では「人生100年時代!100歳まで20本」運動を推進しています。
治療は最後まで継続し100歳まで20本の歯を目指し健康を保っていきましょう。

治療の中断が多いケース

疑問に思う歯科医のイラスト

歯科の治療には患者さんが中断しやすい場面があります。どんな時に中断したくなるのか!
そして、中断した結果どんな危険性があるのか知っておきましょう。

応急処置で「痛み」が消えた時

痛みが激しい時はまずその炎症を鎮める処置をします。痛みが消えてから実際の治療は始まりますので、中断すればまた同じような状態に戻ってしまいます。

被せ物の型をとり終わった時

作った被せ物はなるべき早く入れてしまわないとお口の中の状態が変化して合わなくなります。被せ物を作るために通院間隔が少し開きますがここを我慢してください。

仮歯を入れた時

仮歯を入れると見た目も元に戻り日常に不自由しなくなります。「これで十分」と判断してしまう方がいますが、仮歯はあくまでも仮止めしてあるだけの弱い歯ですので簡単に剥がれてしまいます。また中断後、再度治療を開始した時に自分の歯を最初の時以上に悪くなり、削られることが多いです。

歯の神経の治療

中断すると最も危険な結果になります。歯の根の治療は繊細な処置を繰返し細菌が根の中で繁殖しないようにします。中断すると炎症の悪化や用意した被せ物が合わないなどといったトラブルが起き、結果的に歯を残すことができなくなってしまいます。