第34 回 定期健診を受けるメリット
人生100年時代!100歳まで20本の歯を!
お口の健康が全身の健康につながります!
近年の研究で歯の健康は全身の健康と関連する事がわかってきています。
例えば、むし歯菌や歯周病菌が血管の中に入り込み、血流にのって心臓や脳の血管を詰まらせる原因になる場合もあります。
定期健診で衛生的なお口の環境を整える事が全身の健康につながります。
「悪くなってから治療」は歯の寿命を短くします
しかし、「悪くなってから治療」を繰り返していては、歯の寿命を短くするだけです。歯は一度失ってしまったら、再び元に戻る事はありません。
定期健診を受ける事で歯を長持ちさせお口の健康も維持する事は、将来の身体の健康面、費用面で良い影響をもたらします。
悪くなってからの治療のデメリット
- 治療がいたくなる
- 歯を失う
- 治療回数が増える
- 治療費用がかかる
むし歯が進行して痛みが強くなっていると麻酔が効かず、痛みに耐えながら治療を受けなければならない事もあります。歯周病も進行しているほど、治療時に痛みを伴いやすくなります。
むし歯治療のたびに歯を削り、どんどん歯が小さくなり最後は歯を残せなくなります。
歯周病も重症化すると歯を支える骨がなくなり、歯を失うリスクが高くなります。
初期のむし歯や歯周病であれば数回の治療で終わりますが、むし歯が進行し神経にまで達して炎症を起こしたり、歯周病が進行していると、治療期間も長くなり通院回数も増えます。
歯が悪くなってから治療の場合、治療も複雑になり、通院回数が増えます。
また、むし歯が進行し削る部分が多くなると、それを補うために大きな詰め物や被せ物が必要になり費用の負担も増えます。
一度、むし歯の治療をしたところにできるむし歯を「2次カリエス」といいます。一度むし歯になったという事は虫歯になりやすい環境下の歯であると言えます。実は、大人の虫歯治療で多いのは、新たにできるむし歯より一度むし歯を治療した所にできる「2次カリエス」の方が多いのです。
特に、神経を取った歯は、むし歯になっても痛みを感じませんので、気づいた時にはむし歯が進行している場合がありますので気をつけましょう。
「悪くなってから治療」を繰り返していては、治療のたびに歯は削られ、どんどん小さくなってしまい歯の寿命を短くするだけです。歯は一度失ってしまったら、再び元に戻ることはありません。
定期的な健診で「むし歯予防」をしていきましょう。
生涯の医療費を抑える
脳の活性化につながる
「噛む」という刺激は脳に伝わります。歯を多く失うと噛む力が弱くなり、老人性認知症を発症するリスクが高くなることがわかっています。歯をできる限り残す事は将来の生活に大きく影響します。